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ファンの異状でパソコンが起動しない
HPのノートパソコンです。
ファンの異状で起動しないと言う事で呼んで頂きました。

どうしてファンの異状だと分かったのか聞くと、「そういうメッセージが出ている」だそうです。

fan_message.jpg

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The system has detected that a cooling fan is not operating correctly.
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あ、なるほど。確かにそう書いてあります。
これはファンが壊れたか、もしくは・・・

実はこのノートパソコン、ヒンジがバキバキです。
落としたとかの壊れ方ではなく、可動域以上に画面を開いてしまったような感じ。そおっと画面を開くと「バキバキッ・・」と嫌な音を立て、とりあえず自立はしますがグラグラと不安定。そして、パソコンを振ると中から「からから」と音がして、いくつもの「何か」が動いている感じです。
もしかしたらファンが壊れたのではなく、ヒンジ部分の壊れた部品がファンに引っかかっているのかもしれません。
ファンの交換か、それとも掃除だけで済むのか。どちらにしても時間がかかりそうなので、お預かりすることにしました。

分解してみると案の定、ヒンジ部分は左右共に本体側の支えがバキバキに割れてしまっています。

broken_hinge_R.jpg


broken_hinge_L.jpg

そして周りには細かいプラスチックのかけら。中途半端な分解では全てのゴミを取り除くことは出来ないので、完全にバラして掃除しました。勿論、ファンも外して掃除。中からプラスチックのかけらがいくつも出てきました。

キレイになったところでファン単体で動作確認。直流電源を接続してみると、静かに回り始めました。どうやら問題は無さそうです。
元通り組み立てて動作確認すると、パソコンは通常通り起動しました。

ただ、ヒンジのバキバキはそのままです。
その部分を直さないと、そこを通っているモニタケーブルなどが損傷する可能性があります。そうなれば画面が表示されなくなり、再度修理と言う事になってしまいます。そのことをお伝えしましたが、「とりあえず動けば良い。」とのこと。「画面を開けるときは気をつけて。」とお伝えし、今回の作業を終了しました。
Internet Explorerがおかしい
インターネットに繋がらないと言う事で伺いました。
タワー型のパソコンで、OSはWindows7 64bit。
ブート用にSSDが使われていて、起動がとっても速いです。

症状は、IEを起動するとなかなかウィンドウが表示されず、表示されたと思ったらウィンドウは真っ白のまま。しばらくして「応答なし」のメッセージがタイトルバーに表示され、最終的にはウィンドウ内に「ネットワークに接続されていません」のエラーメッセージが表示され、ブラウジングが全く出来ません。
しかしGoogleChromeでは正常にブラウジングが出来ますし、Yahoo等へpingを打つと正常に通ります。これはインターネットに繋がらないのではなく、InternetExplorerの動作不良です。

IEの動作不良と言えばキャッシュ関係。
試しに溜まったキャッシュをクリアしたり、IEの設定をリセットしましたが、まったく効果はありませんでした。IEその物に問題がある可能性もありますので、インストールしてあるIE11をアンインストールし、IE10で動作させてみます。しかし、IE11ほどではありませんが動作が遅いです。

う~ん、なんだろう。。。

Windowsのログを確認すると、大量のエラーが記録されていました。

esent_error.jpg

全て同じエラーで、以下のような内容でした。

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ログの名前: Application
ソース: Application Error
日付: 2015/xx/xx 13:53:51
イベント ID: 1000
タスクのカテゴリ: (100)
レベル: エラー
キーワード: クラシック
ユーザー: N/A
コンピューター: *お客様の名前*
説明:
障害が発生しているアプリケーション名: DllHost.exe、バージョン: 6.1.7600.16385、タイム スタンプ: 0x4a5bca54
障害が発生しているモジュール名: ESENT.dll、バージョン: 6.1.7601.17577、タイム スタンプ: 0x4d79bfba
例外コード: 0xc0000094
障害オフセット: 0x0000000000024dfe
障害が発生しているプロセス ID: 0x288
障害が発生しているアプリケーションの開始時刻: 0x01d0f9a9ab948b46
障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Windows\system32\DllHost.exe
障害が発生しているモジュール パス: C:\Windows\system32\ESENT.dll
レポート ID: e945d8e7-659c-11e5-bccf-bc5ff4863ca8
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起動されたDllHost.exe.がESENT.dllモジュールを使用中にエラーが起きた・・・と。

もしかしたら、どちらかのアプリケーションかモジュールが壊れているのかもしれません。試しに、DllHost.exeとESENT.dllを正常動作しているパソコンからコピーしてみます。しかし、症状は全く変わりません。

とすると、システムのもっと深いところで・・・。
そんな事を考えていたら、ネットで有用な情報を見つけました。

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IE10からは一時ファイルの管理にExtensible Storage Engine(esent.dll)を使っている
一時ファイルとWebCacheフォルダの中身を削除したら、esent.dllの異状が解決した
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そう言えば、IE10からWebcacheフォルダというのがありました。
と言う訳で再度一時ファイルと、今度はWebCacheフォルダの中身も削除します。

場所は以下の通り。

  既定の一時ファイルの場所
   Windows7/8
    %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files
   Windows8.1
    %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache

  一時ファイル(インデックス)の管理情報
   Windows7/8/8.1 共通
    %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\WebCache


一時ファイルは何回か削除しているので、Temporary Internet Filesフォルダには何も入っていません。WebCacheフォルダの中身を消します。
消し方は、別アカウントを作成したり他のOSから行わないとならないのでちょっと面倒です。

WebCacheフォルダの中身を削除すると、今までぐずっていたIEは何事もなかったかのように起動するようになりました。
ちゃんと動けばさすがSSD起動のパソコンです。サクサク動いて、全くストレスを感じません。メンテナンス用や持ち歩き用など、複数のやや古パソコンを持っている自分にとっては羨ましい限りです。

あとは、対応中に見つけたWindowsUpdateの不具合修正と、SMARTエラーが出ていたパックアップ用HDDのデータ待避。そしてパソコン内部の清掃をし、今回の作業を終了しました。
キーボードがおかしい
ちゃんと文字入力ができないと言うことでお預かりしました。
機種はHPの15-n067nr、ノートパソコンです。

動作確認してみると、確かにまともに入力できない文字が複数あります。
何回か押していると時々入力できたり、一度しかキーを押していないのに複数入力されたりします。
しかもこのキーボード、場所によっては妙に感触が悪い部分もあります。
(グシュッっ言うか、ギシッて言うか、そんな感触)

入力不良でありがちなのは、接触不良です。
キーボードから出ているペラペラのケーブル(FPC:フレキシブルプリント基板)の接続部分が長年の使用で接触抵抗が増し、接触不良が発生します。
ただ今回の個体、それほど古い物では無いので疑問は残りますが、まずはそこから掃除してみます。

15_n067nr.jpg

キーボードを外してコネクタからFPCをはずし、接触する部分をキレイに清掃。
もう一度FPCを接続し直して動作確認をすると・・・ダメです。全然改善していません。どうやら、本格的にキーボードの故障のようです。修理するには、新品のキーボードに交換するしか方法はありません。

・・・と思いながらボーッとコネクタを眺めていたら、変な物が見えました。

connector.jpg

コネクタのハンダ部分に妙な白い物が・・・しかし、これはただのゴミ。乗っているだけなので、ピンセットで簡単に取れました。
問題なのはもう一つの方。上の方に写っている、茶色い物体です。

gomi.jpg

このゴミ、ちょっと触っただけでは取れません。
試しにヨウジの先で触ってみると、ちょっと粘ります。慎重にゴミを除去していくと、とんでもないことになっていました。
このゴミが乗っている部分、全くハンダ付けがされていません。しかも配線の一部が腐食して断線しそうです。
これではいくらキーボードがまともでも、入力がまともに出来るはずはありません。

早速腐食の修復とハンダのやり直しを行い、もう一度動作確認をしてみました。
すると見事、全てのキー入力が回復しました。二重打ちも打ち損じもありません。

しかし残念なのは、感触の悪さがそのままだと言う事です。
ゴミがかんでいるのは当然として、キータッチの感触からして、べたつく液体(甘いジュースとか)をこぼしてしまっている可能性があります。
これは接触不良を直しただけでは改善できません。キーボードを分解して内部を清掃する方法もありますが、良い状態は長くは続かないでしょう。
お客さんに相談すると、「交換してください」との事ですので部品を発注。交換すると、ストレス無くタイピングできるようになりました。

納品して今回の対応は終了です。


それにしてもあの茶色いゴミ。
ゴミの下がハンダ付けがされていなかったと言う事は、製造段階からあったゴミです。それはつまり、初期不良品と言えるでしょう。
せめてもう少し早く症状が出てくれていれば、メーカー保証で直せたのに。いやむしろ、製造段階で分かっていればこんな個体をお客さんが手にすることも無かっただろうに。

今回の修理はそんな事を思ってしまう、ちょっと悲しい個体でした。
OSがインストールできない(電源が落ちる)
「OSがインストールできないんです。」
と言うお問い合わせがありました。

「どういう風にインストールできないんですか?」
と質問すると、
「電源が落ちるんです。何とか動くようにして欲しいんです。」
との事。お預かりして見てみることにしました。

品物は自作パソコン。全てのパーツは買ったばかりの新品です。

IMG_0750.jpg

IMG_0751.jpg

コルセアの高価な大型キューブケースに水冷システムが入っていて、これまた高価なグラフィックカードや電源、沢山のメモリが搭載されています。

総額、いくらになるんでしょう?

起動してみると、メーカーロゴが表示され、ちゃんと電源が入りました。勿論、OSがインストールされていないので「Operating system not found」で止まってしまいますが、特に問題は無いように見えます。
「あれぇ?」と思いながらBIOS/UEFIの設定画面を眺めていたら、2分ほどで勝手に電源が切れてしまいました。

何もしていないのに勝手に電源が切れるって・・・組み立ての失敗か、どこかのパーツが壊れているのか。。。

早速、最低限の構成に組み替えて動作確認。しかし、同じように電源が落ちてしまいます。
消費電力が大きいグラフィックカードに電源が追いついていない(容量が大きい電源ではありますが)可能性もあるので、消費電力の少ないグラフィックカードで試してみました。しかし、やっぱり電源が落ちてしまいます。
こうなると、グラフィックカード以外の最低限の構成パーツに不具合がある可能性が高いです。

さて、いったいどの部品がいけないんだろう。。。

・・・と、考えながら静かにしていると「チッ・・・チチッ・・・チチチッ・・・」と、わずかに音がすることに気がつきました。その音の間隔はは少しずつ狭くなり、音が頻繁になったところで電源が切れてしまいました。音の出所を探ると、それは電源でした。
早速、その電源を動作チェック用の自分のPCにつないで動作確認。電源を入れてしばらくすると、同じように落ちてしまいました。

不具合の犯人は、電源(もちろん新品)でした。

と言うわけで早速電源を交換・・・と行きたいところですが、これは自作パソコン。そして、電源は新品です。お客様ご自身で保証を摘要して電源を交換しさえすれば、簡単にOSのインストールまで出来てしまうだろうと思います。
その事をお伝えすると、「自分でやってみます。」と言う事で引き取りに来られました。

依頼内容は原因究明とOSのインストールでしたが、せっかくの自作パソコンなんですから自分で楽しんで欲しいと思います。

さて今回の電源、他のパーツに負けず劣らず1000wのこれまた高価な物でした。
さぞや安定して信頼できる物だろうと思っていたのですが、やっぱり高価な物でも初期不良は起きちゃうんですね。仕方が無いんですけどね。ちょっと残念です。
ネジがない
液晶パネルの修理(バックライト交換)を依頼されたときの事。

動作確認が終了して組み立てを行っていると、「あれ?ネジが足りない?」と気がつきました。数えてみると、5本のネジがありません。

分解時、ネジを紛失をしないように常にトレーへ入れています。
数が多い場合には場所を間違えないよう、分解した場所毎に分けて保管したりもします。

にも関わらず、ネジがなくなってしまいました。
しかも、1本ならともかく5本です。

どこかへ落としたのか。
作業台の上や床。作業台の下。
落とした拍子に転がることも考えられますから、部屋の隅の方まで探しました。
それでも見つかりません。

落としたんだとすれば、5本の内1本ぐらいすぐに出てきても良いはずなのに。
もしかして、他の人が捨てちゃったのか。
それとも、誰かが侵入して持っていったのでは・・・。(←とんでもない被害妄想)

これはいけないと思い、食事をしながら分解の時のことを思い出す事にしました。
(環境が変われば、良い考えも浮かびます。)

食事をしながらボーッとしていると、ふと思いつきました。
そういえば、分解途中で液晶画面のプラスチックの枠を外したな。
外した枠は当然・・・あっ!?

思いつきました。あそこにはアレがある!
慌てて確認すると、見つけました。
液晶画面のプラスチックの枠。その枠に付いている磁石に、5本のネジがくっついています。

5bolt.jpg

ノートパソコンは、画面を閉じるとそれを検知するようになっています。
そのセンサーを動作させるのが、プラスチックの枠に付いているこの磁石です。

分解の時、ネジのトレーにこの枠を置いた時にくっついちゃったようです。
とんだ失敗・・・でも、ホッとしました。



ちなみにこの磁石、自分のノートパソコンでは上部中央に配置されています。

LCD_waku.jpg

とても強力なので、磁石に弱い物(昔の腕時計など)は近づけない方が良いですね。