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インターネットがなくなった
「いつも使っているインターネットがなくなった。」

と言うご相談を受けました。

インターネットがなくなったって、何の事かと思いますよね。いつも使っているインターネッとは、Internet Explorerの事。つまり、IEのアイコンが消えちゃったと言う事です。

この話しを聞いてすぐに、「Windows10にアップグレードした」と言うのが分かりました。
Windows10はMicrosoft Edgeを使うので、今まで使っていたIEのアイコンは隠れてしまいます。でも、全てのプログラムの中にはちゃんとあるので、ショートカットをそこからデスクトップなどに持ってくれば今回のトラブルは解決です。

・・・とは行かないのが、今回の難しいところ。

実はお客様、このパソコンで公共事業の入札を行っています。
公共事業の入札は使用するシステムに制約があり、「Javaのバージョンは上げるな」とか「IEのバージョンはコレ」とか、色々です。個人で使っているパソコンだったら「バージョンが違う?まぁ、良いか。」で終わり、最悪でも「ゲームが出来ない!」程度で終わるかもしれませんが、仕事に使っているとなるとそうは行きません。下手をしたら○○○○万円の仕事をみすみす逃してしまいます。もしそんな事になったら大変です。早速、入札に必要なシステムを調べてみると・・・

Windows10にはまだ対応していませんでした。(ガッカリ)

このままでは入札が出来なくなってしまいますので、サクッとWindows7に戻しましょう。
Windows7や8からのアップグレードは、アップグレードから1ヶ月以内であれば簡単に元のOSに戻すことが出来ます。

やり方は簡単。
 スタートボタン > 設定 > 更新とセキュリティ > 回復
とやれば、「Windows7に戻す」と言うボタンが表示されます。

回復1

戻しに失敗することもありますが、まぁ大丈夫でしょう。と思ったら・・・

「Windows7に戻す」ボタンがない!

回復2

お客様に確認すると、Windows10にしちゃったのは1ヶ月以上前の話らしいです。
  (あぁ、なんと言う事でしょう~。)

これはもう、どうしようもありません。リカバリで戻すことにしました。
データのバックアップを取ってから、
リカバリ、アップデート、セキュリティ対策、メール設定、データリストア、入札設定、インターネット設定、ネットワークプリンタ設定などなど。。。
結局、2日ほど(主にアップデート)かかってしまいました。

念のため、Windows10のアップグレードメッセージが表示されないようにはしましたが、マイクロソフトが無理矢理アップデートさせようとすることもあるようです。
お客様にはその事を説明し、「Windows10のアイコンに気をつけて。」と言う事と、「Windows10にしちゃったらすぐに連絡を下さい。」とお伝えし、今回の対応を終了しました。

Windows10へのアップグレードは、自分の使用状況、インストールしてあるアプリケーションの対応などしっかり確認してから行って下さいね。
パソコンの電源が入らない
パソコンの電源が入らないと言う事で呼んで頂きました。
物はDELLのDimension9150。タワー型デスクトップです。

dimension9150.jpg

古いパソコン(WindowsXP)ですが、安心して下さい。
普段使いのパソコンは既にお持ちです。このパソコンは写真管理用に使っているとの事です。
ウィルスバスターも入れてあり、できる限りのセキュリティ対策はしてあります。


故障時の状態と症状は以下の通り。

 ・ シャットダウンの時、画面真っ暗になり電源が切れなくなった
 ・ その時は電源ボタン長押しで電源を切った
 ・ それ以降電源が入らない
 ・ 電源ボタンを押すと、ボタンがオレンジ色に点滅する
 ・ 電源コンセントを入れ直すと、上記の点滅をする
 ・ ファンはまわらない
 ・ 接続してあるモニタは「no signal」である

この機種は電源ボタンの近くに状態を表示するインジケータが付いています。しかし、そのインジケータは1つも点灯していません。
そして点滅している電源ボタン。オレンジ色の点滅は「電源の異常」のサインです。お客様のところでどうにかなる故障ではないので、お預かりすることにしました。



幸いにもこの機種、電源ユニットのピンアサインは通常のATX電源と一緒です。そこで、動作チェック用のATX電源をつないみました。
結果はNG。電源が入りません。いや、正確には一瞬入った直後に電源ボタンが点滅します。

試しにメモリやビデオカード、その他パーツを全部外してマザーボードとCPU(チェック済み)だけでテスト。
正常であれば、この状態で電源を入れると「メモリーエラー」のビープ音がするはずですが・・・症状変わらず。
電源ユニットを交換しても、その他のパーツを外しても症状が変わらない。でも、本人(パソコン)は電源の異常だと訴え(オレンジ点滅)ている。

総合すると、「マザーボードの故障」と言う事になります。

困りました。
最近の機種であればパーツもありますが、さすがにこの機種ではありません。ヤフオクに中古品が出ている事もありますが、ちゃんと動くのかどうか怪しいものばかり。やっとの事で某所で新品を見つけることが出来ましたが、価格が2万円越えです。その価格だと新品の安いパソコンを買って写真管理用にした方が良いです。

と言うことは、選択肢は1つ。「マザーボードの修理」です。

dimension9150_mother.jpg

まずはオーソドックスにコンデンサの交換。
一部のコンデンサが吹いていたので淡い期待を抱いていたのですが、症状変わらず。こうなると、本腰を入れて故障箇所を探さないといけません。

作業台に突っ伏してチマチマとチェックすること数時間。
CPUに電源供給しているFETが死んでいました。このFETが死んでいると言う事は、近くのFETドライバICも死んでいると考えられます。

dead_FET.jpg

と言う事で、この2つの部品は交換します。その先に繋がるコントローラーICは・・・もしそれが死んでいたらお手上げです。(どこまで影響が及んでいるか想像も付かない)

交換作業をすること十数分。無事に交換も終わって動作チェック。
とりあえずCPUだけをセットして電源を入れると・・・

「ブーッ・・・ブーッ・・・」

待望のビープ音が鳴りました。
これは、ちゃんとエラー検出していると言う事です。メモリやビデオカードをセットして再度動作確認すると、ちゃんとPOST画面が表示されました。

dimension_check.jpg

無事に修理完了です。
本体内部の清掃とOSの起動チェック。ついでに不要ファイルの削除などのメンテナンスをして、お客様の所にお届けしました。

それにしても今回の修理、FETは良かったのですがドライバICは参りました。あまりにも細かくて、実体顕微鏡が欲しくなっちゃいました。
ファンの異状でパソコンが起動しない
HPのノートパソコンです。
ファンの異状で起動しないと言う事で呼んで頂きました。

どうしてファンの異状だと分かったのか聞くと、「そういうメッセージが出ている」だそうです。

fan_message.jpg

----------------------------------------
The system has detected that a cooling fan is not operating correctly.
----------------------------------------

あ、なるほど。確かにそう書いてあります。
これはファンが壊れたか、もしくは・・・

実はこのノートパソコン、ヒンジがバキバキです。
落としたとかの壊れ方ではなく、可動域以上に画面を開いてしまったような感じ。そおっと画面を開くと「バキバキッ・・」と嫌な音を立て、とりあえず自立はしますがグラグラと不安定。そして、パソコンを振ると中から「からから」と音がして、いくつもの「何か」が動いている感じです。
もしかしたらファンが壊れたのではなく、ヒンジ部分の壊れた部品がファンに引っかかっているのかもしれません。
ファンの交換か、それとも掃除だけで済むのか。どちらにしても時間がかかりそうなので、お預かりすることにしました。

分解してみると案の定、ヒンジ部分は左右共に本体側の支えがバキバキに割れてしまっています。

broken_hinge_R.jpg


broken_hinge_L.jpg

そして周りには細かいプラスチックのかけら。中途半端な分解では全てのゴミを取り除くことは出来ないので、完全にバラして掃除しました。勿論、ファンも外して掃除。中からプラスチックのかけらがいくつも出てきました。

キレイになったところでファン単体で動作確認。直流電源を接続してみると、静かに回り始めました。どうやら問題は無さそうです。
元通り組み立てて動作確認すると、パソコンは通常通り起動しました。

ただ、ヒンジのバキバキはそのままです。
その部分を直さないと、そこを通っているモニタケーブルなどが損傷する可能性があります。そうなれば画面が表示されなくなり、再度修理と言う事になってしまいます。そのことをお伝えしましたが、「とりあえず動けば良い。」とのこと。「画面を開けるときは気をつけて。」とお伝えし、今回の作業を終了しました。
Internet Explorerがおかしい
インターネットに繋がらないと言う事で伺いました。
タワー型のパソコンで、OSはWindows7 64bit。
ブート用にSSDが使われていて、起動がとっても速いです。

症状は、IEを起動するとなかなかウィンドウが表示されず、表示されたと思ったらウィンドウは真っ白のまま。しばらくして「応答なし」のメッセージがタイトルバーに表示され、最終的にはウィンドウ内に「ネットワークに接続されていません」のエラーメッセージが表示され、ブラウジングが全く出来ません。
しかしGoogleChromeでは正常にブラウジングが出来ますし、Yahoo等へpingを打つと正常に通ります。これはインターネットに繋がらないのではなく、InternetExplorerの動作不良です。

IEの動作不良と言えばキャッシュ関係。
試しに溜まったキャッシュをクリアしたり、IEの設定をリセットしましたが、まったく効果はありませんでした。IEその物に問題がある可能性もありますので、インストールしてあるIE11をアンインストールし、IE10で動作させてみます。しかし、IE11ほどではありませんが動作が遅いです。

う~ん、なんだろう。。。

Windowsのログを確認すると、大量のエラーが記録されていました。

esent_error.jpg

全て同じエラーで、以下のような内容でした。

---------------------------------------------------
ログの名前: Application
ソース: Application Error
日付: 2015/xx/xx 13:53:51
イベント ID: 1000
タスクのカテゴリ: (100)
レベル: エラー
キーワード: クラシック
ユーザー: N/A
コンピューター: *お客様の名前*
説明:
障害が発生しているアプリケーション名: DllHost.exe、バージョン: 6.1.7600.16385、タイム スタンプ: 0x4a5bca54
障害が発生しているモジュール名: ESENT.dll、バージョン: 6.1.7601.17577、タイム スタンプ: 0x4d79bfba
例外コード: 0xc0000094
障害オフセット: 0x0000000000024dfe
障害が発生しているプロセス ID: 0x288
障害が発生しているアプリケーションの開始時刻: 0x01d0f9a9ab948b46
障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Windows\system32\DllHost.exe
障害が発生しているモジュール パス: C:\Windows\system32\ESENT.dll
レポート ID: e945d8e7-659c-11e5-bccf-bc5ff4863ca8
---------------------------------------------------

起動されたDllHost.exe.がESENT.dllモジュールを使用中にエラーが起きた・・・と。

もしかしたら、どちらかのアプリケーションかモジュールが壊れているのかもしれません。試しに、DllHost.exeとESENT.dllを正常動作しているパソコンからコピーしてみます。しかし、症状は全く変わりません。

とすると、システムのもっと深いところで・・・。
そんな事を考えていたら、ネットで有用な情報を見つけました。

---------------------------------------------------
IE10からは一時ファイルの管理にExtensible Storage Engine(esent.dll)を使っている
一時ファイルとWebCacheフォルダの中身を削除したら、esent.dllの異状が解決した
---------------------------------------------------

そう言えば、IE10からWebcacheフォルダというのがありました。
と言う訳で再度一時ファイルと、今度はWebCacheフォルダの中身も削除します。

場所は以下の通り。

  既定の一時ファイルの場所
   Windows7/8
    %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files
   Windows8.1
    %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache

  一時ファイル(インデックス)の管理情報
   Windows7/8/8.1 共通
    %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Windows\WebCache


一時ファイルは何回か削除しているので、Temporary Internet Filesフォルダには何も入っていません。WebCacheフォルダの中身を消します。
消し方は、別アカウントを作成したり他のOSから行わないとならないのでちょっと面倒です。

WebCacheフォルダの中身を削除すると、今までぐずっていたIEは何事もなかったかのように起動するようになりました。
ちゃんと動けばさすがSSD起動のパソコンです。サクサク動いて、全くストレスを感じません。メンテナンス用や持ち歩き用など、複数のやや古パソコンを持っている自分にとっては羨ましい限りです。

あとは、対応中に見つけたWindowsUpdateの不具合修正と、SMARTエラーが出ていたパックアップ用HDDのデータ待避。そしてパソコン内部の清掃をし、今回の作業を終了しました。
キーボードがおかしい
ちゃんと文字入力ができないと言うことでお預かりしました。
機種はHPの15-n067nr、ノートパソコンです。

動作確認してみると、確かにまともに入力できない文字が複数あります。
何回か押していると時々入力できたり、一度しかキーを押していないのに複数入力されたりします。
しかもこのキーボード、場所によっては妙に感触が悪い部分もあります。
(グシュッっ言うか、ギシッて言うか、そんな感触)

入力不良でありがちなのは、接触不良です。
キーボードから出ているペラペラのケーブル(FPC:フレキシブルプリント基板)の接続部分が長年の使用で接触抵抗が増し、接触不良が発生します。
ただ今回の個体、それほど古い物では無いので疑問は残りますが、まずはそこから掃除してみます。

15_n067nr.jpg

キーボードを外してコネクタからFPCをはずし、接触する部分をキレイに清掃。
もう一度FPCを接続し直して動作確認をすると・・・ダメです。全然改善していません。どうやら、本格的にキーボードの故障のようです。修理するには、新品のキーボードに交換するしか方法はありません。

・・・と思いながらボーッとコネクタを眺めていたら、変な物が見えました。

connector.jpg

コネクタのハンダ部分に妙な白い物が・・・しかし、これはただのゴミ。乗っているだけなので、ピンセットで簡単に取れました。
問題なのはもう一つの方。上の方に写っている、茶色い物体です。

gomi.jpg

このゴミ、ちょっと触っただけでは取れません。
試しにヨウジの先で触ってみると、ちょっと粘ります。慎重にゴミを除去していくと、とんでもないことになっていました。
このゴミが乗っている部分、全くハンダ付けがされていません。しかも配線の一部が腐食して断線しそうです。
これではいくらキーボードがまともでも、入力がまともに出来るはずはありません。

早速腐食の修復とハンダのやり直しを行い、もう一度動作確認をしてみました。
すると見事、全てのキー入力が回復しました。二重打ちも打ち損じもありません。

しかし残念なのは、感触の悪さがそのままだと言う事です。
ゴミがかんでいるのは当然として、キータッチの感触からして、べたつく液体(甘いジュースとか)をこぼしてしまっている可能性があります。
これは接触不良を直しただけでは改善できません。キーボードを分解して内部を清掃する方法もありますが、良い状態は長くは続かないでしょう。
お客さんに相談すると、「交換してください」との事ですので部品を発注。交換すると、ストレス無くタイピングできるようになりました。

納品して今回の対応は終了です。


それにしてもあの茶色いゴミ。
ゴミの下がハンダ付けがされていなかったと言う事は、製造段階からあったゴミです。それはつまり、初期不良品と言えるでしょう。
せめてもう少し早く症状が出てくれていれば、メーカー保証で直せたのに。いやむしろ、製造段階で分かっていればこんな個体をお客さんが手にすることも無かっただろうに。

今回の修理はそんな事を思ってしまう、ちょっと悲しい個体でした。
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